太平洋戦争で日本がポツダム宣言を受諾した日、8月15日は日本の敗戦日です。元々オランダの植民地であったインドネシアを1942年日本軍が攻め込み、日本の管理下に置きました。そして日本の敗戦。その二日後、8月17日 インドネシア軍の軍人であったスカルノ氏とハッタ氏が、独立を宣言します。そこには皇紀2605年8月17日と日付が書かれていました。インドネシアでは当時日本の暦=皇紀を使っていたのです。その後旧首国オランダが再びインドネシアを植民地とするため、首都ジャカルタに攻め込み、4年間に渡りインドネシアはオランダと独立戦争を戦い抜いたのです。8月17日の独立記念日は、国を挙げてお祝いします。
お祝いの前に、みんなで飾り付けをします。どこの家にも国旗が有ります。
各部落ごとに式典が有ります
式典が終わるといよいよパレードです。みんなで行進です。
ご飯の山の事をナシトゥンペン(nasi tumpeng)といい、これは宗教的に神聖な山の形にして神への感謝をあらわしたものです。ご飯の山はなんと高さ20センチ以上もある美しい円錐形に形つくられていて、周囲におかずや飾り切りをした野菜、花が添えられていて、何とも色鮮やかな華やかな盛り方です。
円錐形のナシトゥンペンは生命と生態系の神秘的なシンボルです。それはまた、自然の創造主としての神の栄光を象徴し、おかずと野菜は自然の生命と調和を表しています。
このトゥンペンをみんなで分け合い、お祝いします。